熱き勇気と冷徹な意思
021
戻る……『何か』が、いる。 小さな、それこそ猫かそれくらいの『モノ』だが、しかし確実に『居る』。 見えないが、いる。 リサリサ、本名エリザベス・ジョースターは、普段どおりの、整いすぎた仮面のような表情のまま。 しかし目線を隠すサングラスの下で、落ち着き無く周囲を見回していた。 その脛あたりには、肉を抉られたような小さな傷。 傷の痛みからして小動物に齧られたようだが、しかし肝心の小動物が見当たらない。 いや、見当たらないだけで、実体があるのは間違いない。さっき思いっきり蹴り飛ばした感触が、彼女の足に残っている。 彼女は川沿いに立つ鉄塔、廃棄された送電線に背を預け、周囲を警戒する。 『見えない獰猛な小動物』、そしてソレから感じた『気配の質』も気になるが……もう1つ。 暗闇の中、直接その姿は見えないが――ちょうどリサリサが背中を預けた、鉄塔の向こう側に、『誰か』が居るのを感じる。 おそらくは――この『見えない小動物』の攻撃を仕掛けてきた、『敵』。 「仕掛けるべきかしら……それとも……」 「ほぅ……女とは思わんかったのォ」 !! 声にもならぬ小さな呟き。それに応えるような男の声。 咄嗟にリサリサは足を振り上げ、背後の鉄塔に鋭いつま先蹴りを叩き込む。 直接敵を狙った蹴りではない。それはそう、足先からの波紋疾走(オーバードライブ)! 『波紋』は鉄塔を伝わり、その向こうに居るはずの『敵』の身体に叩き込まれるはず――であったのだが。 「鉄塔を伝われッ! 仙道波蹴(ウェーブキック)!」 「ッ!?」 裂帛の気合の入った叫び、しかしそれはリサリサの声ではない! 鉄塔越しに流した『波紋』、しかしそれはなんと、反対側から叩き込まれた別の『波紋』に相殺される! 「あ、貴方は……?!」 「ほぉ〜〜。『御同門』、というわけか。若く見えるのに、良い腕をしておる。 じゃが、のんびり自己紹介しておるヒマは無さそうじゃぞ。この『敵』、なんとも邪悪じゃわい」 とぼけた声と共に鉄塔の向こうから姿を現したのは、奇妙な帽子を被ったヒゲの紳士。 その左肩には、何かについばまれたような傷跡がある……彼もまた、『見えない小動物』に襲われたのだ。 彼の場合、襲ってきたのは猫サイズの地を駆ける生き物ではなく、羽ばたく小さな鳥だったのだが。 紳士はしかし痛みを顔に出すことなく。共通支給品の水入りペットボトルを片手に、飄々とした様子で問いかけた。 「……ところでねぇちゃん、グラス持ってなぁい?」 * * * スポーツ・マックスは、己の第一の策が失敗したのを見て、小さく舌打ちをした。 相打ちでもしてくれればラクに脳漿を啜れる、と思ったのだが……どうやら2人とも、かなり冷静な人間であるらしかった。 まあ、いい。それならまとめて正面からやっつけるだけだ。 元々、敵が1人だろうと2人だろうと3人だろうと、スポーツ・マックスの能力の前では大した差はない。 せいぜいラクかどうか、くらいしか差が無い。 彼はそして鉄塔の近く。標的の2人にも近いその場所で、『能力』を発動させる。 すぐ傍にいるはずの2人も、彼の存在に気付かない。彼の息遣いにも、彼の声にも、気付かない。 『闇の中より甦りしもの リンプ・ビズキット……。リンプ・ビズキット 闇の底より甦りしもの 闇と共に喜びを……』 鉄塔脇の小さな畑のすぐ近く、ゴミ捨て場らしいその場所。スポーツ・マックスにとっては宝の山。 『見えないスズメ』の群れが、『見えない野兎』の群れが、一斉に飛び出す。 ついでに『見えない川魚』たちも飛び出すが、残念、こちらは陸上では行動力が無いようだ。ピチピチ無為に跳ねるばかり。 この鉄塔で自給自足生活をしていた男が捕らえて食べた、動物たちの骨。 『荒木』の能力?により男とそのスタンドが排除されたその後に、それでも残っていた生ゴミの山。 それが『透明なゾンビ』の集団と化し、哀れな犠牲者2名に襲い掛かる……! * * * 「……来るぞぃ!」 「指図は無用!」 舞い上がる土煙、耳を打つ羽音。四方八方から迫る気配。 たとえそれが戦闘の素人でも、先ほどの『見えない小動物』が大量に出現し襲い来ることに気付いただろう。 しかし数が多い。そしてその姿は不可視。 1体2体ならともかく、これだけの数、戦闘の達人といえども、全てを見切ることは……! だが。スポーツ・マックスが次の攻撃に移る僅かな間に、2人は互いの持ち物を素早く交換していて。 「ワインでないのが残念じゃが、まあ、仕方あるまい……『波紋カッター』!」 「マフラーほどではないけれど――なるほど、使えるわね。あの子の戦闘センスも大したものだわ。 確か技の名は、『波紋クラッカー・ヴォレイ』……だったかしら? ネーミングセンスの方は、イマイチね」 紳士の唇の間から、細い水が回転しながら噴き出す。 ぼやく女の両手の中で、アメリカンクラッカーが目にも止まらぬ速度で回転する。 カッター状の水が『見えないスズメ』を正確に射落とす。ヒモ付き球体が『見えない野兎』を正確に叩きのめす。 互いに背を合わせ、互いの死角に当たるものは互いにフォローし。僅かな隙もない。 一匹残らず、弾き飛ばし、破壊していく。 まるで、それらが見えているかのように。目に見えぬ『透明なゾンビ』たちの位置が分かっているかのように……! * * * 『な……なんだとぉっ!?』 スポーツ・マックスは叫ぶ。しかしその叫びは目の前の敵2人には届かない。 『透明なゾンビ』の上げる声は、生きている者には届かないのだ。 届かないのだが、それを意識する余裕もなく。彼は大いに動揺した声を上げる。 『どうやって見えないハズの死骸どもを感知しやがった?! それに、あの攻撃は……いったいどういう『スタンド』だ!?』 作り出した『透明のゾンビ』が標的に襲い掛かる直前。 2人がそれぞれにデイパックから取り出した持ち物を交換した様子を目撃してはいた。 しかしそれだけで、つい先ほどまで苦戦していた『透明のゾンビ』、それもその群れを、こんなにあっさりと……。 それに、何と息の合った連携! 会話からして初対面なのは間違いないのに、まるで昔っから互いのことを知っていたかのような……! 『大体……なんでこいつら、こんなに『冷静』なんだっ!? 怖くねぇのかよッ! 『見えない敵』の集団に襲われてるんだぜッ!? 隙の1つや2つ、できねぇはずが……!』 だが、まだ策はある。この地形だからこそできることがある。 スポーツ・マックスの手の中には、ピチピチと跳ねる無数の『見えない川魚』。先ほど使えない、と判断しかけた戦力。 本来は川苔などを食する大人しい魚だが、『透明なゾンビ』となった今、それはピラニアにも同等。 そして、スポーツ・マックスが今いるのは…… 『死骸には……上も下も関係ねぇ! 地面も鉄塔も、同じなんだよォォォッ!』 そう、スポーツ・マックスもまた、既に『透明なゾンビ』。 エルメェスに溺死させられ、己が『透明なゾンビ』になったことを悟ったその時点から、『荒木』に連れてこられた彼。 彼ならば、重力も何もかも無視して、鉄塔を歩いて上ることができる。敵の上空を簡単に取ることができる。 彼はそして、『見えないスズメ』と『見えない野兎』をあらかた片付け、無防備になった頭上から飛び掛る。 凶暴に牙を剥いた『見えない川魚』をぶちまけ、落下させ。 それと同時にスポーツ・マックス本人も、飢えと渇きに任せて標的たちに飛び掛る……! * * * 「『見えない敵』……確かに厄介じゃのォ。じゃが……」 その時、しかし彼ら2人は落ち着いていた。 真上から迫る無数の『見えない魚』、それを、ツェペリの手の中の『モノ』がすばやく感知する。 何の変哲もない、指先ほどのショットグラス。ジョセフがストレイツォと戦った際、『空裂眼刺驚』の反射に使ったもの。 リサリサに支給された、恐らくは全支給品の中でも最低クラスのハズレの品。 だが……今、そのグラスの中には水が満たされ、『波紋』が走って。 それは、そう、かつてジョナサンが手にし、切り裂きジャックの接近を壁越しに感知した、ワイングラスの応用! 波紋の技術を利用した、波紋探知機。見えぬモノを感じ取る鋭敏なセンサー! グラスを伝わり、腕を伝わり、身体を伝わり、大気を伝わり! 見えざる敵の接近を、素早く正確に感知する。 グラスの中央付近から動かぬ『波紋』、それは頭上から『見えない敵』たちが迫っていることを示していた。 「『勇気』とは『恐怖』を我が物とすること! 『恐怖』を支配すれば、呼吸は規則正しく乱れないッ! いくら厄介だろうと、この『見えざる敵』どもは『勇気』を知らんッ!」 「同感ね。ついでに言えば……どうやら少し、脳みそも足りないみたいね。 殺されてもなお自分が死んだことに気付かないタイプ、ってとこかしら」 人間の本能に逆らう、頭上からの攻撃。だがツェペリもリサリサも冷静で。 ツェペリの口から無数の『波紋カッター』が飛び出して『見えない川魚』たちを叩き切る。 リサリサの手元から、アメリカンクラッカーが1つ、投擲されて……見えない『スポーツ・マックス』の体を捕らえる。 アメリカンクラッカーの紐が鉄塔を構成する鉄骨の1本もろとも、スポーツ・マックスの身体を縛り上げる。 『な……なんだぁぁぁ!?』 「姿は見えないし、声も聞こえないけれど……どうやら『参加者』に間違いないようね。 『首輪』だけが、そこに浮いている。本人がそれに気付いていたかどうか、知らないけれど」 「そのようじゃのぉ。しかもこやつら、手ごたえや気配からして、生ける屍(リビングデッド)の一種のようだ。 『石仮面』に由来する吸血鬼や屍生人とは、チと毛色が違うようじゃがの」 ツェペリとリサリサは、空中に浮かんで固定された『首輪』を見上げ、互いに頷きあう。 そう……『透明のゾンビ』は、確かに姿が見えない。服も靴も全て透明だ。 けれど、ゾンビになった後に手にした物体は、決して透明にならない。ハタからは空中に浮かんでいるように見える。 そして、主催者『荒木』によって『首輪』がつけられたタイミングは。 自分の現在地が2人に完全に把握されている、と気付いたスポーツ・マックスは大いに慌てるが、もう遅い。 ジタバタしたところで、微量ながら『波紋』が流されていたアメリカンクラッカーは、簡単には千切れない。 「そして、生ける屍だと言うのなら……お嬢ちゃん、合わせろぃ!」 「……応ッ!」 「震えるぞハート!」 「燃え尽きるほどヒート!」 「鋼を伝わる波紋疾走(オーバードライブ)!」 「銀色(メタルシルバー)の波紋疾走(オーバードライブ)!」 ツェペリとリサリサが、同時に身構える。鉄塔の柱を、同時に拳で打つ。渾身の『波紋』を放つ。 達人2人の、即興ながらも完全に波長の合った『波紋疾走』。 2人分の『波紋』は鉄塔を伝わり増幅しあい、そして鉄塔に縛られたまま動けぬスポーツ・マックスの所に到達し…… 『波紋』の力は太陽の力。生命の力。 生ける屍の対極に位置する力! 『ゲーム』に乗ったスポーツ・マックスは、最悪の相手2人に無差別攻撃を仕掛けてしまったのだ。 亡者はそして、悲鳴を上げる余裕すらなく、塵に還り…… カラン、と音を立て、その首輪だけが地面に落下した。 ――後にはただ、沈黙のみ。 * * * 「ふぅ。やれやれ、肝を冷やしたわい。 ……おや、コイツはあやつの支給品かな? 有難く頂戴しておこうかの」 ツェペリは額の汗を拭う。鉄塔の陰に隠してあったデイパックを見つけ、手に取りながら考える。 ――彼は、ウィル・A・ツェペリ男爵は、死ぬはずだった。死んだと覚悟していた。 師からの予言に背を押されるように、踏み入った双首竜の間。 屍生人タルカスの操る鎖が己の腹に巻きついて――その時点で、ツェペリの記憶は途絶えている。 たとえ死すともジョナサンを救う。死してなおジョナサンに生命を与える。 その覚悟はしかし、ツェペリにとっては宙ぶらりんで放り出されてしまって。 一体何が起きたのか、未だに理解すらしていない。 ひょっとしたら自分は既に死んでいて、これは死に際に見ている幻なのか? とも疑うほどだ。 けれども彼は、確かに見た。 あの『荒木』とかいう東洋人が参加者を集めた、あの教会で。 チラリと横顔が見えただけだが、間違いない。命をかけても救い出そうと心に決めたジョナサンが、確かにいた。 彼が生きているなら、もう思い残すことはない。この状況が理解不能だとしても、構いやしない。 既に一度捨てた身だ。いつ死んでも構わない。けれどもし、できることなら…… 「何人か、吸血鬼がおるようじゃのぉ。それに屍生人も。どういうわけか黒騎士ブラフォードもおる。ディオの奴もおる。 あやつらだけは、倒さねばなるまい。『波紋』を操る者の端くれとして」 主催者『荒木』の思惑や意図など、この際どうでもいい。『ゲーム』とやらがどうなっても構わない。 問題はこの場に吸血鬼や屍生人が居ること。奴らを放っておけばこの街は地獄と化す。 あの『荒木』とかいう男は、逆らったり逃げ出したりすれば首輪が爆発して死ぬ、と言っていたが…… ツェペリには、その程度の攻撃で吸血鬼たちが死ぬとは思えない。 屍生人程度ならともかく、吸血鬼を『波紋』と『直射日光』以外の手段で滅ぼせるとは、思わない。 スタンドの存在を知らぬ彼は、スタンドが強要するルールが吸血鬼の再生力を上回る可能性を、考え付かない。 さらに気になることが、もう1つ。 『ジョージ・ジョースター卿』。既に死んだはずの人物。 名簿の中に彼の存在を見つけた時、ツェペリが考えた可能性は1つしか無かった。 ――ジョースター卿もまた、屍生人として蘇生させられたのだ。 ツェペリが目撃していないジョースター邸での死闘の後、吸血鬼ディオの手によって忌まわしき生を与えられたのだ。 倒してやらねば。誇り高い貴族の魂に、死という安息を与えてやらねば。 そして屍生人とはいえ、ジョナサンに『親殺し』をさせるわけには行かない。他者にこの不名誉を知られるべきでもない。 この事実に気付いてしまったツェペリ自身の手で、他の者に気付かれるより早く、引導を渡してやるのだ。 悲壮な覚悟を決めるツェペリに対し、共闘した女の方は。 彼の方に向き直ると、きっぱりと言った。 「『吸血鬼』など、どうでもいいわ。それより問題なのは……『柱の男』たちの方よ」 * * * リサリサは考える。 目の前の紳士の言う通り、確かに吸血鬼や屍生人たちも脅威ではある。 だがそんなものは、あの『柱の男』たちの危険度に比べれば、なんてことはない。 リサリサは見た。参加者が集められた教会の中で、確かに見た。 ワムゥ。そしてカーズ。 彼女たちが命を賭けて戦った宿敵たち。見間違えるはずのない強敵たち。 だが同時に、ここで彼女の思考は混乱する。彼女らしくもなく、混乱する。 ワムゥは……確かに滅びたはずだ。ジョセフとの決闘の果てに、滅ぼされたはずだ。 カーズは……追放されたはずだ。究極生物となったものの、火山の噴火によって地球外に放逐されたはずだ。 それが何故、あの姿でこんな所に居るのか。 問題なのはこの2人だけではない。ジョセフに倒されたはずのストレイツォ。激闘の中に散ったはずのシーザー。 そして、見たこともない服装をした見たこともない人々。見たこともない物に溢れた見たこともない街。 彼女は、エリザベス・ジョースターは、覚悟を決める。 何やら理解し難いことが起こっている。 仮説なら1つ思いつくが、しかし一体何をどうやればそんなことが出来るというのか? どちらにせよ、『柱の男』たちを倒し獲得できたと思えた平和な日々は、しばらくお預けのようだ。 息子ジョセフに正体を明かし、アメリカに移住して新しい生活を始めるところではあったが…… 彼女は今一度『リサリサ』に立ち戻り、この事態に立ち向かう覚悟を決める。 「……そういえば、自己紹介が後回しになっていたわね。 私のことは、皆『リサリサ』と呼ぶわ。貴方は?」 「おっと、これは失礼。我が名はツェペリ男爵。ウィル・A・ツェペリじゃ。 ところで、先ほどリサリサ嬢が呟いた『柱の男』とかいうのは、何者なのかね?」 石仮面と因縁深いツェペリの血統、しかし……ウィルの代にはまだ、『柱の男』の存在すら知らない。 リサリサは彼の名乗りに驚きつつ、己の抱いた仮説に確信を深める。 だが――どう説明すれば良いのだろう! 彼女自身、とても信じられずに居るというのに! 「貴方は既に死んだ人間です、きっと時間を越えてやってきたんです」……そんな話、信用されるはずもない! もう少し確信が持てるまで、黙っておいた方が良いかもしれない。 時間を越えた可能性や、ツェペリの血族の話などは、伏せておいた方が良いかもしれない……! * * * 杜王町の外れ、鉄塔がポツンと立つ川の傍。 ジョナサンとジョセフ、2人のJOJOを育て上げた師匠たちは、こうして『バトルロワイヤル』を開始した。 互いの能力と人格を信頼しつつも、双方その胸の奥に語ることのできぬ想いを抱いたまま。 そして、『スタンド』についての知識と情報を、ほとんど持たないまま……! 【最強の波紋師匠タッグ】 【鋼田一豊大の住んでいた鉄塔の傍 (D-02) ・1日目 深夜】 【ウィル・A・ツェペリ】 [能力]:波紋 [時間軸]:双首竜の間で、天地来蛇殺の鎖に捕らえられた瞬間。胴体を両断される直前。 [状態]:左肩に『スズメの透明なゾンビ』についばまれた傷があるが、ダメージは軽微。 [装備]:水入りペットボトル(共通支給品だが、ツェペリの波紋カッターや波紋センサーに利用可能) [道具]: 支給品一式、ショットグラス×2(リサリサのランダム支給品)、 支給品一式(スポーツ・マックスに支給されたもの、中身未確認・ランダム支給品未確定) [思考・状況] 1) 参加者の中にいる吸血鬼・屍生人を倒す。 (ただし彼は『波紋』と『日光』以外の手段で吸血鬼を倒せるとは思っていない。 また、彼が直接知っているのは第一部出身の吸血鬼・屍生人のみ) 2) その中でも特に、ジョージ・ジョースター1世は頑張って倒す。できれば自分の手で倒す。 (ツェペリはジョースター卿が屍生人にされてしまったと思い込んでいる) 【リサリサ】 [能力]:波紋 [時間軸]:第二部終了後。ジョセフとの母子関係を明かしアメリカ移住を決めた頃 [状態]:右脛に『野兎の透明なゾンビ』に噛まれた傷があるが、ダメージは軽微。 ツェペリに対し、何をどう説明したものか混乱中。 (時空を越えた可能性に勘付いているが、自分でも信じきれずにいる) [装備]: 「J」の文字の入ったアメリカンクラッカー×2(ツェペリのランダム支給品) [道具]: 支給品一式 [思考・状況] 1) 参加者の中にいる『柱の男』たちを倒す。 (リサリサも、『波紋』と『日光』以外の手段で『柱の男』たちを倒せると思っていない) 2) 時空を超えた可能性について、もう少し検証を重ねる。 (スタンドの存在や能力を知らないので、特に時空を超える手段について考えがまとまっていない) 3) 2)の仮説にもう少し確信が持てるまで、ツェペリ氏にはできるだけ『過去の事実』についての情報を伏せる。 (必要があれば『柱の男』などについての事実は伝えても良いかもしれないが……) 【スポーツ・マックス(『透明なゾンビ』状態で参戦) 死亡】
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