『ゲームスタート』
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戻る「何故自分はこんなところにいるんだ…」 花京院典明はエジプトへの旅の終わり、あのDIOの世界(ザ・ワールド)の秘密を暴くためにDIOと対峙していたはず。 だがそんな事はこの際どうでも良い。何故か甦った自分は今また死に瀕している… あの荒木という男…アブドゥルさんの『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』がまるで歯が立たなかった。 それにあの『収穫(ハーヴェスト)』と呼ばれたスタンドを操ろうとした少年もまるでプロ野球チームが小学生野球チーム相手に手加減無しで試合をするかの如く実力差で殺されてしまった… という事はこれは冗談でも何でもなく荒木が話していた殺人ゲームは実際に行われている。話していたルールを守らなければ首輪が爆発するというのもホントだろう。 『法皇の緑!(ハイエロファント・グリーン!)』(これで半径20m以内に何かが入ってきたらすぐに行動に移れる…まずは身を守らなくては…) 花京院は考えた。あの荒木…かなりやり手の…そして強大な力を持つスタンド使いだ。策も無しに挑めばあの少年の様にあっさりと殺されてしまうだろう。 しかしいくら強いと言っても恐らくはただの人間だろう…という事はスタンドの秘密さえ分かればもしかしたら脱出出来るかも知れない。 しかし秘密を一人で暴くのは無理だろう。無策で挑むのは自殺行為にしかならない。あの少年の様にあっさりと殺されてしまうだろう。 奴の秘密を暴くには仲間…あの過酷な旅を共に歩んだ心許せる戦友の助けが必要だ。 「まずは承太郎やポルナレフ達と合流しよう。ジョセフさんなら何か策があるかも知れない。それにアブドゥルさんも心配だ…イギーも参加させられている様だし」 もし合流前に誰かと鉢合わせ、そして相手が好戦的だったら戦わねばならない。そうなった時果たして自分のハイエロファントで生き残る事は出来るだろうか… 一抹の不安を抱えながらも花京院は歩き出す。しかし既にゲームは始まっているのだった… 「フンッ!誰だか知らないがとりあえず後をつける事にするか…オレのスタンド『メタリカ』なら気付かれずに尾行出来るはずだ」 To be contenued・・・ 【杜王港・一日目 深夜・開始直後】 【花京院典明】 [スタンド]:『法皇の緑』(ハイエロファント・グリーン) [時間軸]:文庫版17巻、『法皇の緑』の結界を [状態]:健康/多少の混乱状態 [装備]:支給されたアーミーナイフ [道具]:まだ支給品一式のみ [思考]:1)今自分の置かれている状況を把握しようとしている 2)ジョセフ、承太郎、アブドゥル、イギーらのいずれかとの合流を目指す 3)ジョセフが別人(というか若い頃)である事はまだ知らない 4)合流後、荒木のスタンド能力を暴き、脱出を計りたい 5)襲われた際には無理をせずに応戦するつもりではいるが、不安を覚えている 6)リゾットに尾行されているが気付いてはいない 【杜王港・一日目 深夜・開始直後】 【リゾット・ネェロ】 [スタンド]:メタリカ [時間軸]:サルディニアのドッピオ戦時から参戦 [状態]:健康 [装備]:ハリセン [道具]:まだ支給品一式のみ [思考・状況] 1)花京院を尾行中 2)今のところは戦意は不明 3)花京院の能力は当然知らない
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